CASE07
集客&単価アップ戦略を
支える電子カルテ分析
ヘアサロン:Tink 横浜
美容室におけるネット予約最大のメリットは、営業時間外でも受付可能なため予約の取りこぼしを最小限に抑えられることだろう。しかし、紙台帳との二重管理によるオーバーブッキングの危険性から、受付可能な枠数を少なく設定したり、直前の予約を停止したりと、ネット予約を活用しきれていないケースは少なくない。
そんな懸念を吹き飛ばすのがSALON BOARDだ。電話予約やフリー客の施術内容、スタイリストのスケジュールなどを入力しておけば、空いている枠を自動的に算出し『HOT PEPPER Beauty』からの予約を受け付けてくれる画期的なシステムである。東京・高円寺のmenosではSALON BOARD導入後、同サイトからの予約件数が倍増。予約管理業務を担う同店スタイリストの小林亜希さんは、その要因をこう分析する。
「以前はスタイリスト1人に1枠、サロン全体でも5枠を予約可能数として充てていましたが、現在は合計10枠を開放しています。ベテランは3枠、若手は1枠などと技術者のキャリアに合わせて枠数を変えており、スタイリストによっては同時間帯に複数の予約を受けられるため、予約の効率が向上しているのだと思います」
同店では今のところ、紙台帳も併用している。使い慣れた紙台帳をメモ代わりに、自分たちが使いやすい方法でネット予約を活用するのがmenosのスタンスだ。SALON BOARD導入当初は画期的なシステムに驚いたと話す小林さんも、「活用しなければ損です」と余裕の表情を見せる。
SALON BOARDへ入力。サロンワーク中も手が空いたらすぐに予約画面をチェックし、新規予約の有無を確認。予約が入っていれば紙台帳へ書き写す。
SALON BOARDに予約が入るとメールが届きます。いつでも、どこでも確認できるからとても便利です。以前から予約受付はもっと増やせるはずと感じていたので、SALON BOARD導入によってもたらされた成果はうれしい限りです。
それぞれの担当者ごとにお客さまの名前、メニューを記入し、スタイリストのキャリアに合わせて所要時間を調整。[R]はリピーター、[N]は新規客、[ホ]は『HOT PEPPER Beauty』からの予約を表している。
電話予約や飛び込み客などが入ったら、必要な情報をひとまず紙台帳へメモ。
同店では紙カルテを廃止し、顧客情報は全てPOSで管理。「SALONBOARDでもお客さま情報を管理できればもっと便利」と小林さん。
この記事は月刊『美容の経営プラン』
女性モード社刊より抜粋しています。